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カテゴリー[ BOOK/感想] 2007年01月31日
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怖い話、変な話が大好きだというのは以前も書いた。
さらに、手軽にさくさく読めるショートショートや短編集も好物である。
そんな私にとって、この「異形コレクション」はまさにお誂え向きと言うべきシリーズなのだ。
学生の頃購買で出会った第一集『ラブ・フリーク』から始まり、既刊をすっかり読んでしまった後は新刊を待ち焦がれる日々。出版社が廣済堂出版から光文社に移った後も購読は続いたが、いくら好きでもコンセプトの同じ本を延々読んでて飽きが来ないはずもない。十八集『幽霊船』あたりで疲れが出始め、二十三集『キネマ・キネマ』でとうとう力尽き、その後はしばらく距離を置くこととなってしまった。田中啓文、平山夢明あたりのグロ描写についていけなくなったのもある。
が、先日三十五集『闇電話』を書店で見かけ、懐かしさについ手にとってしまった。そうしたら、時間を置いたせいかそれとも私の精神が老いたのか、結構新鮮な気持ちで楽しめちゃったんである。
そんなわけで、ホラー欲の赴くまま、次は三十三集『オバケヤシキ』をガン読してしまった。これもなかなか良作の揃ったお買い得な一集となっていて満足至極である。
『闇電話』は一部を取り上げるのみにとどめたが、今回は全篇についてちょっとずつ感想をつけてみたいと思う。



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— posted by aster @ 07:37PM  Up
カテゴリー[ BOOK/感想] 2007年01月26日
ジャンプ感想も復活したことだし、こちらもぼちぼち書いていこうと思い立った私である。
が、何しろ間があいたので読んだ本が溜まりに溜まってしまった。とりあえず、最近読んで面白かった本をガッと挙げてみることにする。

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『デトロイト・メタル・シティ』
いやー・・・参った。
笑いをこらえるあまり表情筋が攣りそうになった漫画は久しぶりだ。
農業青年・根岸と地獄の悪魔・クラウザーさんのギャップもさることながら、デスメタルの「冷静になってよく考えるとちょっと変な部分」をクローズアップ、デフォルメして描いてるんだからたまらない。

「ギャーーーーーなぜ生まれてきやがったーー」
(D.M.Cの名曲「スラッシュキラー」より抜粋)

このフレーズだけでもう駄目だ。腹痛い。
その反面、暴言と暴虐の限りを尽くすクラウザーさんにいつしか魅了されてしまっているのもまた事実なのだ。月をバックにトラクターに腰掛け、俊くん(実弟)を睨み据えるシーンなど脳天痺れる。ゴートゥDMC!!

『異形コレクション 35 闇電話』
昔良く買っていたホラー小説アンソロジーの最新刊。相変わらずの玉石混合感は懐かしかったが、ライトノベル作家に書かせるのはどうかと思う。完全に浮いてるし。
個人的には三津田信三の「よなかのでんわ」が良かった。受話器の相手の向こうの相手が"見えない"ことの恐怖。ラストの一文が怖ええええ!!

『ねこのばば』
『しゃばけ』シリーズ文庫版新刊。まったりお江戸妖怪話は和むし面白いけど、今回はプロットの甘さや文章の稚拙さがどうも鼻についた。佐助の過去話は良かったな。

『あかんべえ』
宮部みゆきの時代ファンタジー。『ねこのばば』の後に読んだせいで、筆力の高さ、読みやすさに感激。まあ格が違いすぎるし比べるのは酷だが。
主人公おりんもさることながら、幽霊たちの魅力的なキャラ造型が素晴らしい。おみつ姐さんの啖呵には惚れるね。料理屋「ふねや」のその後も気になるし、続編が読みたいところだが。

こうして見ると、見事に似た傾向の本が揃っているな(DMC除く)。ある本を読むと連鎖的に似た本を求めてしまうのは私に限った傾向ではないと思うが。
現在はホラー嗜好モードのようなので、しばらくは『異形コレクション』でもまた集めてみるとしようか。

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— posted by aster @ 09:12PM  Up
カテゴリー[ BOOK/最近買った本] 2006年11月25日
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両国は江戸東京博物館で開催中の、「ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」に行ってきた。大好きな肉筆美人画が生で山ほど見られてウッハウハであった。左は記念に買ってきた図録と、帰りにポケモンセンターで衝動買いしたポッチャマドールだ。

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しかし、やはり中でも図抜けているのは北斎だ。右は今回の目玉でもある「鳳凰図屏風」だが、間近で見ると鳳凰とばっちり目が合って、魂吸い取られそうになってしまった。この屏風は寝室の枕元にすきま風除けとして置くものらしいが、こんなのに見られてたら眠れないor悪夢確定である。

そのほかにも英泉のこってりした美人画や、石燕の肉筆妖怪絵巻なんて変り種もあったりして、実に有意義な時間を過ごすことが出来た。めったにある機会ではないし、興味のある人は是非足を運んで生の迫力に打たれていただきたい。

ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑(asahi.com)

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— posted by aster @ 10:46PM  Up
カテゴリー[ BOOK/最近買った本] 2006年11月24日
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かつては真面目にガンガンを購読していたけれど、今ではすっかりコミックス派になってしまった『ハガレン』である。
アニメ化をきっかけに変な盛り上げられ方をしてしまった作品だが、それによって作者の姿勢が変わることがほとんどなかったのは幸いだ。周囲も内部も激変したはずなのに、荒川弘という人はおそらく芯から漫画家なのだろう。


『鋼の錬金術師 (15)』
少年誌で、取材もきちんとした上で、極めてニュートラルな視点から"戦争"を描いたことに敬意を表する。とはいえこの内容は、若い読者にはなかなか受け入れがたいこともあろうな。
それにしても、グラン准将の死に様ってば…。

『マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼』
『マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気』
1巻が思いのほか面白かったのでまとめて買ってきた。理不尽な"暴力"に組み伏せられる少女の絶望と、それを爽快に吹き飛ばすトンデモアクション(個人的には『マトリックス』よりは『ヘルシング』を思い出した、いい意味で非常識という点で)と、ウフコックとの優しい交流が心地良い。
が、これ、ほんとにアニメ化できるんだろうか。ウェルダンの掌に×××とか、やば過ぎ。

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— posted by aster @ 00:12AM  Up
カテゴリー[ BOOK/最近買った本] 2006年11月19日
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『邪魅の雫』から始まった京極再読祭りも一段落し、久しぶりに本を買いにいく。地元の本屋は相変わらず東野圭吾の本ばかり延々と平積みにしてあって、思わず意地でも読むものかという気分になる。いや、別に東野に恨みはないのたが。読めと言われると読みたくなくなる、精神レベルが中学生並みの私。

で、結局買ったのはこの2冊だけ。

『皇国の守護者(4)』
原作読んで既に知ってるにもかかわらず、金森と漆原のシーンには衝撃を受けた。相変わらず上質の映画のような漫画を見せてくれる。
あと表紙。カッコいいけど、カミンスキィの馬の顔がムカつく。

『マルドゥック・スクランブル The First Compression ―圧縮』
GONZO Cafe.で扱っている縁で興味を持った。"少女娼婦"という言葉の背徳的な響きに惹かれる。夢野久作ぽいというか。中身がどうかはこれから読んで確かめる。

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— posted by aster @ 00:41AM  Up
カテゴリー[ BOOK/感想] 2006年10月20日
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遅まきながら軽く感想をば。もう文庫版陰摩羅鬼も読み終わってから何だお前という感じではあるが。

京極堂シリーズは京極夏彦の作品中でも特に好きなので、読後は満足感より「ああこれでまたもうしばらく新作は読めないのだ」という脱力感が先に立ったりした。とはいえ、一作一作にボリュームがあるので、何度も読み返す楽しみがある。しかしこの『邪魅』は、結構再読がしんどいような作品ではあった。


ここからはネタバレ含みます。




京極夏彦『邪魅の雫』(AMAZON)
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— posted by aster @ 08:14PM  Up
カテゴリー[ BOOK/最近買った本] 2006年10月09日
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普段ライトノベルをほとんど読まない私だが、この『キノの旅』シリーズだけは好きで欠かさず買っている。
感情のこもらない淡々とした文章と、作品をきちんと理解し、抽象画としても完成度の高い黒星紅白氏のタイトルイラストが良い。過去作の中では「平和な国」「祝福のつもり」等秀逸だ。

『やさぐれパンダ』は完全に衝動買い。風邪気味でぼーっとしてるせいか、ごってりした京極本を連続で読んだせいか、どうも脳が軽いものを求めているのかもしれない。

といいつつ、文庫版『陰摩羅鬼』もまだ途中なのだが。家だとついついポケモンやっちゃっていかん。

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— posted by aster @ 00:01AM  Up
カテゴリー[ BOOK/最近買った本] 2006年10月01日
今日仕事先に向かうにあたり、そろそろ行きの電車中で『邪魅の雫』を読み終切りそうな頃合だったため、途中本屋に寄っていくことにした。
ゲーム本の新刊コーナーで『大神絵草子』を発見し激しい購買欲にかられたが、こんなでかい本(297×210 288ページ)仕事に持っていくわけには行かない。重いのはイヤだ。
仕方なく後回しにして、文庫本を2冊買った。あっさりしたものが欲しい時には最適な、原田宗典の『見たことも聞いたこともない』と、今現在私を苛んでいる"京極もっと読みたい病"を癒すための『文庫版 陰摩羅鬼の瑕』だ。


どう見てもでかい。重い。意味無い。

馬鹿じゃなかろうか、私。

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ちなみに『大神絵草子』も帰りにちゃんと買った。いっしょに買ったのはみずしな孝之の『けものチャット』だ。ネコ。

『邪魅の雫』の所感についてはまた後日。

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— posted by aster @ 01:25AM  Up
カテゴリー[ BOOK/最近買った本] 2006年09月27日
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久方ぶりの京極新刊。
表面上は冷静に、内心ヒャッホイ状態でレジへ持っていったら、受け取った店員、その厚さと重さを予測してなかったのか、つるりベダーンと取り落としやがった。

読む前から景気良くばらける、カバーと帯としおりと大極宮。

「てめえこのアマぶっ飛ばすぞ」と思ったが、それしきのことで取り替えを請求するのも神経質だし、どうせカバンに突っ込んで三日とかけずにボロボロにするんだしなので、その場は大人らしく黙って流しておいた。
…でも「お取り替えしましょうか?」の一言くらいはあってもいいと思った。

通勤電車で早速読んだら、左手の感覚が無くなった。この苦痛もまた懐かしや。
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— posted by aster @ 01:31AM  Up
カテゴリー[ BOOK/感想] 2006年04月14日
【ストーリー】
詩歌に優れ学も深く、仙と尊ばれた李白。月を捉えようとして水に落ちたという彼は、実は月へと上って行ったのではないか…。中国の奇妙な小話の数々を、作者なりの解釈と表現力で再構築した絵物語集。


まもなく、多くの人々が待ち望んだゲームソフト『MOTHER3』が発売となる。
だからというわけではないが、例によって本屋をうろうろしている時、新刊コーナーに並んだ「南伸坊」の名に自然と目が吸い寄せられた。南伸坊氏は、『MOTHER』シリーズのキャラクターデザインを手がけたイラストレーターなのである。
『MOTHER』をプレイした人ならわかると思うが、氏のイラストは独特だ。シンプルな線で何気なく描かれているのに、不思議と印象に残る。そして、一見可愛らしいように見えて、よくよく見ると奇妙なおぞましさをも備えているのだ。そんなところが最大の魅力でもあり、だからこそ『MOTHER』の世界観にもマッチしたのであろう。
この本は、そんな南氏が「中国古話」という強烈な個性を放つ素材をそれに劣らぬ奇天烈な個性でもって漫画化し、さらに独自の支店による解説文をつけた、まさに天の配剤というべき組み合わせの実現した一冊なのである。


以下ネタバレ含む


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— posted by aster @ 06:58PM  Up