■EPISODE-03 「仮面のごとく…」
【STORY】
ヴェッティ救援に来襲したジョンフォール艦隊は、まんまとヴェッティを離脱させる。だが、凄まじい機動力を誇るガラスの戦艦の敵ではなかった。
その頃、自領に着いたヴェッティは、レイチェルが自らとの結婚を拒んだことを知ると、 彼女に手紙を綴る。
愛の歌を、愛無き心で。
全ては十字星教の力を欲するがために。
一方、カベル領へと急ぐガラスの艦隊は、難破した貨物船を発見、救助する。
ガラスの戦艦に移乗する船員の中に、思わぬ人物が…!?
脚本:冨岡淳広 / 絵コンテ・演出:長尾 粛 / 作画監督:森川 均
↓感想を読む↓(※ネタバレを含みます。ご了承ください)
ヴェッティのピンチに駆けつけたのは、常識を逸脱した三段ヒゲがチャーミングなジョンフォール伯爵の艦隊だった。
これが、ただの艦隊ではない。なにしろメインオペレーターが、揃ってマニアックな制服に身を包んだ美少女たちなんである。金と権力があれば何でもできるし、何やってもとりあえず許してもらえるという好例を見せつけられた感じだ。
ちなみにリーダー格の少女が、主を「旦那様大閣下」と今までにない呼び方をしているのが結構衝撃。多分伯爵の命でそう呼ばせてるんだろうな。
ともあれ、美少女軍団の頑張りでヴェッティを逃がすことには成功したが、その代わり彼ら自身がガラスの戦艦にさんざん叩きのめされる羽目になってしまった。おいおいこんな美味しい連中出しといてもう退場かよと一瞬焦ったが、伯爵及び美少女軍団は無事脱出を果たしたようで一安心。
自領に戻ったヴェッティは、もうクレオとガラスの戦艦のことで頭が一杯で、傷の痛みも忘れた様子。そのためラルフは気が気でなく、しなだれかかって甘えてみたりするが全く相手にしてもらえない。
そのラルフの甘えるセリフがこれだ。
「ねぇ・・・閨(ねや)に行こう? 今夜はヴェッティ様の大好きな真紅の薔薇の褥(しとね)で、僕があの星の汚れを落としてあげる。何もかも忘れて眠ろう?」
バ・・・バフー(噴)!!!
怪しいとは思ってたけどそうですかガチですかあんた方。まああれですよ、古来英雄色を好むとはよく言われることであるし、また美しいものを愛でるのに性別を問わぬのも珍しいことではないから驚くには値しないとは分かってるんですよ。でもやっぱりちょっとビックリしましたというかなんというか、それよりラルフはまだガキんちょのくせにそんなセリフがさらりと吐けるということが大問題だろ!!
ガラスの戦艦では、ミシェルの優雅なティータイムにアイメルとノヴィが乱入。彼らからクレオとその仲間たちのあれこれを聞く。
見た目からして寄せ集めの彼らだが、その素性はノヴィ=スーパーハッカー、ハイザック=テロリスト、バダッド=伝説の提督の元部下、アイメル=スラムの女王様と、裏街道のエキスパートたちばかりだった。『オーシャンズ11』みたいである。
噂のクレオは、やはりヴェッティのことで頭が一杯らしく、真っ暗な部屋に引きこもり状態。そこへ乗り込んでいったミシェルは、ヴェッティの狙いは自分なのだから、この船に自分を置いておけばいずれ再戦が可能になると告げる。もとより単純バカシンプル思考のクレオはその取引に乗ることを決め、2人は改めて熱い握手を交わしたのだった。でも正直、もう既にヴェッティの執着はミシェルからクレオにシフトしてるような気もするけども。
その頃ヴェッティは、ゴルナ教皇の娘が縁談を断ってきたことを聞き、あま〜〜〜いと絶叫したくなるような美辞麗句まみれのラブレターをしたためていた。脇で聞いていたラルフがつぶやいた「うそつき」が色っぽすぎて、再び正体不明の脱力感に襲われる。
しかし、以前ヴェッティが仮面舞踏会で出会ったあの女性がレイチェルだとするなら、あの時彼が言った言葉どおり「偽りが真実に」、偽物だった愛情が本物に変わることもあるのかもしれない。そしたらラルフが逆上してレイチェルを、もしくはヴェッティ様を刺しちゃいそうで怖いが。
場面は変わって、ジョンフォール伯爵再び。湯煙にかすむ部屋、寝台いっぱいに広がる白い裸体・・・伯爵の。
うつ伏せになって美少女軍団にマッサージをさせているその姿は、あたかも巨大なうどん生地の如しである。
そこへ、今度は美青年の軍団がやってくる。今度は「人形部隊」と自ら名乗る彼らがミシェル捕獲に乗り出すようだ。
彼らが得意とするのは、力押しの暴力ではなく搦め手の策略である模様。早速負傷船を装ってガラスの戦艦を誘い込むことに成功する。てか、あっさり釣られすぎだよクレオさん。帝国軍と派手にやりあった直後なのに、船の素性くらいちゃんと確認しようよ。せっかくハッカーもいるんだし。
そして、救助活動を続ける中、ミシェルは一人の男を助け起こす。その顔を見た瞬間、驚愕がミシェルを貫いた。
「兄上・・・! 兄上・・・兄上・・・」
ハ――――!!? いきなり兄上って! しかもエコーつきでアンタ!!
そういや人形部隊の登場シーンで、やけに目立つ奴が一人いるなーとは思ってたが。兄上って。いきなり過ぎて思わず半笑いになるしかない私である。
兄貴が出てきたことで、ミシェルの複雑そうな家庭の事情が少しは明かされるだろうか。実はクレオやヴェッティよりもよっぽど謎かもしれないそのあたりの展開に期待。