■第八話 「怒る!」
【STORY】
槍の使い手・シチロージを加え、アヤマロの手の届かない禁足地へと侵入する一行。
そこは、入ったものは生きては帰れないという式杜人の洞穴。
緊張した面持ちで水路を進むと、墜落した戦艦の残骸が未だその炉心を輝かせ、その周りに全身を仮面で覆った式杜人と、彼らの労働力として連れてこられた農民たちの集落があった。
そこで出会ったホノカという農民の娘。
村を焼かれ家族を野伏せりに殺されたという彼女の瞳は翳りに満ち…。
↓感想を読む↓(※ネタバレを含みます。ご了承ください)
ボートで水路を逃走中、眼前にぶら下がる無数の変な人に行く手を阻まれる一行。そこへウキョウたちのモーターボートが追いついてきて、逸ったウキョウがボウガンを発射。同じく逸って文字通り矢面に出たカツシロウがそれを太腿で見事キャッチ。つうかぶっ刺さりました。
というわけで、しょっぱなからカツシロウのヘタレ全開の『サムライ7』第八話である。
ぶら下がラーたちは「式杜人」と呼ばれる者たちで、商人等とは不可侵協定が結ばれているらしい。そのためウキョウたちはそのまま引き返しひと安心となったが、今度はその式杜人たちにガン見されながら先へ進むという試練が待ち受けていた。ただ見るだけでなにもしてこないものの、ガスマスクに全身スーツという異形の連中の視線ビームはそれだけで結構なプレッシャーだろう。
そんな感じでやっとたどり着いたのは、珊瑚ともキノコともつかぬ異様な植物の栽培場だった。しかも肥料は米であるらしい。
そこでは農民たちが労働力として使われていた。リキチが不用意に水田(?)に手を突っ込んで米をいじったため、一行と彼らとの間に気まずい空気が流れる。それを救ったのはゴロベエである。そのへんのトカゲをとっつかまえて、飲み込んで耳から出すという一発芸を披露。いや、そんなマギー眞司レベルの手品持ってこられても、と思いきやこれが以外に受けて一気に場が和み、農民の娘・ホノカの家にご招待までしていただけることになってしまった。気の毒に、こんなとこで働きづめなせいで娯楽に対する沸点が低下してると見た。
農民たちやアヤマロの説明によれば、式杜人はこの世界で唯一電気を作れる技術を持っているらしい。電気を米と交換し、その米で育てた変な植物から出る汁だけを飲んで生きているのだという。…ええと、それは人間ですか。サムライが改造されてロボになっちゃうような世界だし、式杜人も何らかのバイオテクノロジーの犠牲者だったりするんだろうか。
それはともかく、傷を負ったカツシロウはありがたくもホノカの家で休ませてもらうことになった。サムライなら、足に矢食らったくらい「なんのこれしきー」と気合でなかったことにしちゃってもよさそうなものだが、そうならないのはこの作品がリアル指向だからか、それとも彼がカツシロウであるゆえか。
熱にうなされるカツシロウを看病するキララとシチロージ。その様子を天井からじっと見詰めている式杜人がいた。と、その手が吹き矢を構え、寝ているカツシロウに狙いを定める。肩口に鋭く突き刺さる針。カツの字、踏んだり蹴ったり。
ところがその後カツシロウの熱は引き、なんだかあっという間に全快してしまった。どうやら打ち込まれたのは抗生物質で、式杜人なりの親切だったらしい。それならなにも影から吹き矢使わなくてもと思うが、彼らは彼らなりの事情があるのだろう。極度の照れ屋さんとか。
そして、回復したカツシロウはカンベエから「5人目」の認定を受けることとなったのだった。えええええ? なんで? ボウガンから仲間をかばったからか? 言っちゃ悪いがそんなんでええの? いや、さんざんこき下ろしてはいるがこれでもカツの字好きなんで、良かったとは思うけど。どうせならもっと劇的に、ここぞというところでサムライ認定してあげて欲しかったなあと。
その反面、こちらは未だ農民扱いから脱却させてもらえないキクチヨ。目立ってるという意味なら確かに彼の方がカツシロウより余程活躍しているのだが。とりあえず「ござる」と言えばサムライだという認識から改めるべきか。
一方、今回やけにクローズアップされているリキチと、なにやら一癖ありそうなホノカの会話シーンである。ホノカによれば、ここで働かされている農民たちは、皆野伏せりのために村や家族を失い、行き場をなくした者たちばかりであるようだ。
その時、地響きのような不気味な音が迫ってきた。激しい反応を見せるリキチ、キララ、コマチ。野伏せりだ。
初めてメインキャラの間近に姿を現した野伏せりは、モビルスーツというかレイバーというか、とにかくロボロボしい外見をしている。リキチはそれを目にした途端取り乱し、ゴロベエの刀を奪ってまですっ飛んでいってしまった。当然ながらゴロベエによって押しとどめられるが、彼の動揺は収まらなかった。
リキチが涙ながらに語るには、彼は妻を野伏せりに連れ去られてしまっていたらしい。連れて行かれる妻を見ながら何も出来ず、また今も何も出来ない自分の無力と理不尽に耐え切れず、ちょっとブッツリ切れちゃったというわけだ。
ホノカたちは野伏せりによって全てを奪われながら、その野伏せりと取引を行っている式杜人に使われ、生き続けることを選んだ。リキチは、たとえ無謀でも野伏せりと戦い、失ったものを取り戻すことを望んでいる。ここはリキチの生き方を応援する方がストーリー的には正しいのだろうが、冷静に考えるとどちらが正しいとは一概には言えないのが切ないところだ。
で、ここで再びキクチヨちゃんのいらんことしい魂炸裂である。リキチの嘆きを聞いて黙っていられなくなった彼は、こっそり野伏せりの後をつけていってしまったのだ。
ロボなのに頑張って水路を泳ぎきり、やっとこ地上に顔を出してみれば、そこにいたのはアヤマロの刺客――キュウゾウとヒョーゴなのだった。
ほんとにもうね、キクチヨはね。いい奴なんだけどね。
【STORY】
槍の使い手・シチロージを加え、アヤマロの手の届かない禁足地へと侵入する一行。
そこは、入ったものは生きては帰れないという式杜人の洞穴。
緊張した面持ちで水路を進むと、墜落した戦艦の残骸が未だその炉心を輝かせ、その周りに全身を仮面で覆った式杜人と、彼らの労働力として連れてこられた農民たちの集落があった。
そこで出会ったホノカという農民の娘。
村を焼かれ家族を野伏せりに殺されたという彼女の瞳は翳りに満ち…。
↓感想を読む↓(※ネタバレを含みます。ご了承ください)
ボートで水路を逃走中、眼前にぶら下がる無数の変な人に行く手を阻まれる一行。そこへウキョウたちのモーターボートが追いついてきて、逸ったウキョウがボウガンを発射。同じく逸って文字通り矢面に出たカツシロウがそれを太腿で見事キャッチ。つうかぶっ刺さりました。
というわけで、しょっぱなからカツシロウのヘタレ全開の『サムライ7』第八話である。
ぶら下がラーたちは「式杜人」と呼ばれる者たちで、商人等とは不可侵協定が結ばれているらしい。そのためウキョウたちはそのまま引き返しひと安心となったが、今度はその式杜人たちにガン見されながら先へ進むという試練が待ち受けていた。ただ見るだけでなにもしてこないものの、ガスマスクに全身スーツという異形の連中の視線ビームはそれだけで結構なプレッシャーだろう。
そんな感じでやっとたどり着いたのは、珊瑚ともキノコともつかぬ異様な植物の栽培場だった。しかも肥料は米であるらしい。
そこでは農民たちが労働力として使われていた。リキチが不用意に水田(?)に手を突っ込んで米をいじったため、一行と彼らとの間に気まずい空気が流れる。それを救ったのはゴロベエである。そのへんのトカゲをとっつかまえて、飲み込んで耳から出すという一発芸を披露。いや、そんなマギー眞司レベルの手品持ってこられても、と思いきやこれが以外に受けて一気に場が和み、農民の娘・ホノカの家にご招待までしていただけることになってしまった。気の毒に、こんなとこで働きづめなせいで娯楽に対する沸点が低下してると見た。
農民たちやアヤマロの説明によれば、式杜人はこの世界で唯一電気を作れる技術を持っているらしい。電気を米と交換し、その米で育てた変な植物から出る汁だけを飲んで生きているのだという。…ええと、それは人間ですか。サムライが改造されてロボになっちゃうような世界だし、式杜人も何らかのバイオテクノロジーの犠牲者だったりするんだろうか。
それはともかく、傷を負ったカツシロウはありがたくもホノカの家で休ませてもらうことになった。サムライなら、足に矢食らったくらい「なんのこれしきー」と気合でなかったことにしちゃってもよさそうなものだが、そうならないのはこの作品がリアル指向だからか、それとも彼がカツシロウであるゆえか。
熱にうなされるカツシロウを看病するキララとシチロージ。その様子を天井からじっと見詰めている式杜人がいた。と、その手が吹き矢を構え、寝ているカツシロウに狙いを定める。肩口に鋭く突き刺さる針。カツの字、踏んだり蹴ったり。
ところがその後カツシロウの熱は引き、なんだかあっという間に全快してしまった。どうやら打ち込まれたのは抗生物質で、式杜人なりの親切だったらしい。それならなにも影から吹き矢使わなくてもと思うが、彼らは彼らなりの事情があるのだろう。極度の照れ屋さんとか。
そして、回復したカツシロウはカンベエから「5人目」の認定を受けることとなったのだった。えええええ? なんで? ボウガンから仲間をかばったからか? 言っちゃ悪いがそんなんでええの? いや、さんざんこき下ろしてはいるがこれでもカツの字好きなんで、良かったとは思うけど。どうせならもっと劇的に、ここぞというところでサムライ認定してあげて欲しかったなあと。
その反面、こちらは未だ農民扱いから脱却させてもらえないキクチヨ。目立ってるという意味なら確かに彼の方がカツシロウより余程活躍しているのだが。とりあえず「ござる」と言えばサムライだという認識から改めるべきか。
一方、今回やけにクローズアップされているリキチと、なにやら一癖ありそうなホノカの会話シーンである。ホノカによれば、ここで働かされている農民たちは、皆野伏せりのために村や家族を失い、行き場をなくした者たちばかりであるようだ。
その時、地響きのような不気味な音が迫ってきた。激しい反応を見せるリキチ、キララ、コマチ。野伏せりだ。
初めてメインキャラの間近に姿を現した野伏せりは、モビルスーツというかレイバーというか、とにかくロボロボしい外見をしている。リキチはそれを目にした途端取り乱し、ゴロベエの刀を奪ってまですっ飛んでいってしまった。当然ながらゴロベエによって押しとどめられるが、彼の動揺は収まらなかった。
リキチが涙ながらに語るには、彼は妻を野伏せりに連れ去られてしまっていたらしい。連れて行かれる妻を見ながら何も出来ず、また今も何も出来ない自分の無力と理不尽に耐え切れず、ちょっとブッツリ切れちゃったというわけだ。
ホノカたちは野伏せりによって全てを奪われながら、その野伏せりと取引を行っている式杜人に使われ、生き続けることを選んだ。リキチは、たとえ無謀でも野伏せりと戦い、失ったものを取り戻すことを望んでいる。ここはリキチの生き方を応援する方がストーリー的には正しいのだろうが、冷静に考えるとどちらが正しいとは一概には言えないのが切ないところだ。
で、ここで再びキクチヨちゃんのいらんことしい魂炸裂である。リキチの嘆きを聞いて黙っていられなくなった彼は、こっそり野伏せりの後をつけていってしまったのだ。
ロボなのに頑張って水路を泳ぎきり、やっとこ地上に顔を出してみれば、そこにいたのはアヤマロの刺客――キュウゾウとヒョーゴなのだった。
ほんとにもうね、キクチヨはね。いい奴なんだけどね。
[ アニメ感想/サムライ 7]

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