■EPISODE-11 「餓狼のごとく…」
【STORY】
バルドー領に倣い、いくつかの諸候達も人民軍への参加を表明し、一大勢力にのし上がる人民軍。またたく間に銀河の戦局バランスは一転していく。
その頃、コート・ドールでは、レイチェルがヴェッティとラルフの抱擁を目撃してしまう。
悔蔑の言葉を浴びせるレイチェルに対し、ヴェッティから語られる自らの隠された過去とは…?
そして、今まさに神聖皇帝軍と人民軍との戦いが始まろうとしていた。
脚本:米村正二 / 絵コンテ:滝沢敏文 / 演出:矢野篤 / 作画監督:梁炳吉
↓感想を読む↓(※ネタバレを含みます。ご了承ください)
前回、後先考えない大風呂敷とクレオのトンデモ発言のおかげで、バルドー領を治めるB.B.を味方に引き入れることに成功したミシェルたち。その効果は既に現れていて、多くの諸侯が人民軍への参加を表明してきていた。こうなれば人民軍も単なるレジスタンスではなく、一勢力として戦争に臨むことが出来るわけだ。
早速今後の方針について話し合うミシェルたちだったが、そんな中相変わらずマイペースを崩さないクレオさん。いちいちテオドリックたちの神経を逆なでしてしまう。まあ確かに、今までろくすっぽ役に立ってないくせに机上の空論ばっかり立派な奴らもどうかと思うが、「戦は数じゃねえ」とか言い出すあなたもどうかと思いますよ。ドズル閣下も「戦は数だよ」とおっしゃられていたではないですか。
結局会議はまとまらず、クレオの「このままじゃお前ら、負けるぜ」というまるっきり他人事な捨てゼリフとともに流れてしまった。
その頃、人民軍側についた諸侯の一人・ジャブレー候の領土艦が神聖帝国軍の大艦隊に取り囲まれていた。こりゃかなわんと幸福の意思を示す花火を上げるも、失敗や裏切りにはとことん厳しい神聖帝国軍が許すはずもない。あれよあれよというまに驟雨の如き砲撃に叩きのめされてしまうのだった。
場面は変わって、ヴェッティの屋敷である。降りしきる雨の中乗り付けられた馬車には、レイチェルが乗っていた。
ちょうどその時、ヴェッティはラルフに髪を梳いてもらっているところだった。丁寧に髪を梳きながら、感極まってヴェッティに抱きつくラルフ。涙を流しながらその耳に何事かをささやく。ラルフが女の子でないという事実と、さりげなくヴェッティの胸元に手を入れている点を忘れれば実に切ないシーンだ。
薔薇色の空気が充満する中、部屋の扉が開いていることに気づくヴェッティ。その向こうには、闇に浮かび上がる無表情なレイチェルの顔が!! ヒイィィィ!!
自分に言い寄っていた男がガチホモであると知った衝撃と屈辱はいかばかりか、身を翻し駆け去ったレイチェルを追うヴェッティ。ラルフはヴェッティの勢いにはねのけられて倒れてしまう。なんかこの子、本格的に可哀想になってきたんですが。
雨の薔薇園でレイチェルを引きとめたヴェッティは、逃れようともがく彼女の腕をしっかりと掴んだままで、彼の秘められた過去について語り始めた。
この過去がまた、夜中に「でええええ」と呻いてしまうほどのビッグインパクト、アニメ史に残る勢いの強烈さで正直腰が抜けた。
・幼い頃両親を失ったヴェッティはさる貴族の夫婦に拾われ育てられたが、父親の方が変態ショタ野郎のうえDV野郎だったためほとんど玩具奴隷状態だった
・母親と関係を持つことで味方に引き入れ父を毒殺、その後母も殺して家督を継ぐ
・その後もB.B.を初めとした実力者をその魅力で篭絡し、権力を手に入れていった
なるほど、この経歴なら現在のヴェッティの変態っぷりにも納得がいくというものだ。思えばヴェッティがラルフを愛でるのも、養父との歪んだ愛の思い出が無関係ではないのだろう。
それに養父がヴェッティに化粧を施すしぐさや、ヴェッティが全裸で養母の部屋に乗り込んでいく様子などが妙に生々しく、単に「エロい」「キモい」と表現するだけでは足りぬ生理的嫌悪感を醸し出しているのが凄い。なんだか、あてられてこっちまで変態になってしまいそうだ。
この壮絶な過去を、ヴェッティは何を思ってレイチェルに打ち明けたのか。さらにいつかの予言を彼女に語り、宇宙を統一して安寧をもたらすためには貴女が必要だと熱弁するヴェッティに、さしものレイチェルもとうとう陥落。彼の妻として力を貸すことを承諾したのだった。だがそれでも「愛はありません」と言い切ったのは、彼女の誇りがヴェッティに屈したわけではないという意志表示か。
そしてそんな2人を、薔薇の中から頭だけ出して覗き見ていたラルフは、「やっぱり道具なんだ」とほくそえむのだった。つうかほくそえんだ顔が怖すぎるよ!!
さて、人民軍である。ミシェルは参加を表明した諸侯を集め会合を行っていた。この諸侯らがどいつもこいつもディ○ニーランドのパレードみたいな装いで、ずらり並ぶとなんだか抽象画のようなシュールさだ。
この愉快集団が、金は出すけど前線には出たくないとごね出したために、会合はしょっぱなから歯車が狂ってしまった。自分らは傷つかず、人民軍が勝利した暁に美味い汁だけ吸いたいとは、さすが貴族と言うかなんと言うか。
そんな時、クレオと愉快な仲間達が部屋に入ってきた。
「疾風が吹くぜ」
開口一番のたまうクレオ。要するに、ノヴィが解読した暗号によって神聖帝国軍の来襲が明らかになったと言いたいらしい。
動揺する諸侯たちを尻目に、背を向けて出て行こうとするクレオ。そこへミシェルがすかさず熟練の挑発をかける。まんまと乗せられたクレオは、文字通りミシェルの剣としてヴェッティとの決着をつけに飛び出したのだった。
いつも以上にこってりと内容が濃く、消化に一苦労するような回だったが、気になるのはヘクターの動きだ。スパイの話が出た時に表情をこわばらせたり、地下に捕らえた捕虜を訪ねて行ったり、どうも挙動が怪しすぎる。前回ラルフも言及していた「人民軍にもぐりこませたスパイ」というのがもしかして彼のことなんだろうか。てか、あの捕虜誰だ? もしや旦那様大閣下か!?
【STORY】
バルドー領に倣い、いくつかの諸候達も人民軍への参加を表明し、一大勢力にのし上がる人民軍。またたく間に銀河の戦局バランスは一転していく。
その頃、コート・ドールでは、レイチェルがヴェッティとラルフの抱擁を目撃してしまう。
悔蔑の言葉を浴びせるレイチェルに対し、ヴェッティから語られる自らの隠された過去とは…?
そして、今まさに神聖皇帝軍と人民軍との戦いが始まろうとしていた。
脚本:米村正二 / 絵コンテ:滝沢敏文 / 演出:矢野篤 / 作画監督:梁炳吉
↓感想を読む↓(※ネタバレを含みます。ご了承ください)
前回、後先考えない大風呂敷とクレオのトンデモ発言のおかげで、バルドー領を治めるB.B.を味方に引き入れることに成功したミシェルたち。その効果は既に現れていて、多くの諸侯が人民軍への参加を表明してきていた。こうなれば人民軍も単なるレジスタンスではなく、一勢力として戦争に臨むことが出来るわけだ。
早速今後の方針について話し合うミシェルたちだったが、そんな中相変わらずマイペースを崩さないクレオさん。いちいちテオドリックたちの神経を逆なでしてしまう。まあ確かに、今までろくすっぽ役に立ってないくせに机上の空論ばっかり立派な奴らもどうかと思うが、「戦は数じゃねえ」とか言い出すあなたもどうかと思いますよ。ドズル閣下も「戦は数だよ」とおっしゃられていたではないですか。
結局会議はまとまらず、クレオの「このままじゃお前ら、負けるぜ」というまるっきり他人事な捨てゼリフとともに流れてしまった。
その頃、人民軍側についた諸侯の一人・ジャブレー候の領土艦が神聖帝国軍の大艦隊に取り囲まれていた。こりゃかなわんと幸福の意思を示す花火を上げるも、失敗や裏切りにはとことん厳しい神聖帝国軍が許すはずもない。あれよあれよというまに驟雨の如き砲撃に叩きのめされてしまうのだった。
場面は変わって、ヴェッティの屋敷である。降りしきる雨の中乗り付けられた馬車には、レイチェルが乗っていた。
ちょうどその時、ヴェッティはラルフに髪を梳いてもらっているところだった。丁寧に髪を梳きながら、感極まってヴェッティに抱きつくラルフ。涙を流しながらその耳に何事かをささやく。ラルフが女の子でないという事実と、さりげなくヴェッティの胸元に手を入れている点を忘れれば実に切ないシーンだ。
薔薇色の空気が充満する中、部屋の扉が開いていることに気づくヴェッティ。その向こうには、闇に浮かび上がる無表情なレイチェルの顔が!! ヒイィィィ!!
自分に言い寄っていた男がガチホモであると知った衝撃と屈辱はいかばかりか、身を翻し駆け去ったレイチェルを追うヴェッティ。ラルフはヴェッティの勢いにはねのけられて倒れてしまう。なんかこの子、本格的に可哀想になってきたんですが。
雨の薔薇園でレイチェルを引きとめたヴェッティは、逃れようともがく彼女の腕をしっかりと掴んだままで、彼の秘められた過去について語り始めた。
この過去がまた、夜中に「でええええ」と呻いてしまうほどのビッグインパクト、アニメ史に残る勢いの強烈さで正直腰が抜けた。
・幼い頃両親を失ったヴェッティはさる貴族の夫婦に拾われ育てられたが、父親の方が変態ショタ野郎のうえDV野郎だったためほとんど玩具奴隷状態だった
・母親と関係を持つことで味方に引き入れ父を毒殺、その後母も殺して家督を継ぐ
・その後もB.B.を初めとした実力者をその魅力で篭絡し、権力を手に入れていった
なるほど、この経歴なら現在のヴェッティの変態っぷりにも納得がいくというものだ。思えばヴェッティがラルフを愛でるのも、養父との歪んだ愛の思い出が無関係ではないのだろう。
それに養父がヴェッティに化粧を施すしぐさや、ヴェッティが全裸で養母の部屋に乗り込んでいく様子などが妙に生々しく、単に「エロい」「キモい」と表現するだけでは足りぬ生理的嫌悪感を醸し出しているのが凄い。なんだか、あてられてこっちまで変態になってしまいそうだ。
この壮絶な過去を、ヴェッティは何を思ってレイチェルに打ち明けたのか。さらにいつかの予言を彼女に語り、宇宙を統一して安寧をもたらすためには貴女が必要だと熱弁するヴェッティに、さしものレイチェルもとうとう陥落。彼の妻として力を貸すことを承諾したのだった。だがそれでも「愛はありません」と言い切ったのは、彼女の誇りがヴェッティに屈したわけではないという意志表示か。
そしてそんな2人を、薔薇の中から頭だけ出して覗き見ていたラルフは、「やっぱり道具なんだ」とほくそえむのだった。つうかほくそえんだ顔が怖すぎるよ!!
さて、人民軍である。ミシェルは参加を表明した諸侯を集め会合を行っていた。この諸侯らがどいつもこいつもディ○ニーランドのパレードみたいな装いで、ずらり並ぶとなんだか抽象画のようなシュールさだ。
この愉快集団が、金は出すけど前線には出たくないとごね出したために、会合はしょっぱなから歯車が狂ってしまった。自分らは傷つかず、人民軍が勝利した暁に美味い汁だけ吸いたいとは、さすが貴族と言うかなんと言うか。
そんな時、クレオと愉快な仲間達が部屋に入ってきた。
「疾風が吹くぜ」
開口一番のたまうクレオ。要するに、ノヴィが解読した暗号によって神聖帝国軍の来襲が明らかになったと言いたいらしい。
動揺する諸侯たちを尻目に、背を向けて出て行こうとするクレオ。そこへミシェルがすかさず熟練の挑発をかける。まんまと乗せられたクレオは、文字通りミシェルの剣としてヴェッティとの決着をつけに飛び出したのだった。
いつも以上にこってりと内容が濃く、消化に一苦労するような回だったが、気になるのはヘクターの動きだ。スパイの話が出た時に表情をこわばらせたり、地下に捕らえた捕虜を訪ねて行ったり、どうも挙動が怪しすぎる。前回ラルフも言及していた「人民軍にもぐりこませたスパイ」というのがもしかして彼のことなんだろうか。てか、あの捕虜誰だ? もしや旦那様大閣下か!?
[ アニメ感想/ガラスの艦隊]









