■EPISODE-02 「疾風のごとく…」
【STORY】
宇宙の闇を切り裂く光が、敵の巨大戦艦を貫く。その光、クレオが駆るガラスの戦艦 の圧倒的強さ。
そこにミシェルは新たな救世主の姿を見るのだった。
一方、神聖帝国の中枢である「コート・ドール」では、皇帝ヴェッティの下を十字星教法王ゴルナが訪れていた。
提案された法王の娘との婚姻を時期尚早とはねつけるヴェッティ。
だが、 その夜の仮面舞踏会でヴェッティはある女性と接触する。
それぞれの出会いが導く、 彼らの運命とは…!?
脚本:米村正二 / 絵コンテ:大原 実 / 演出:山口美浩・松本 剛 / 作画監督:宮田奈保美・服部憲知
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2話目にして、いよいよ主人公・クレオ率いるガラスの戦艦の大活躍である。
マコネ艦の面々と比べると、艦長をはじめ得体の知れなさは最高レベル、しかもメンバーのうち二人は年端のいかない子供という寄せ集め。そんなガラスの戦艦が、イルカのように宇宙を駆け回って帝国艦隊を翻弄する姿は爽快だ。巨大な敵艦のどてっ腹にバーンと王家の紋章を焼きつけ、それを目掛けて体当たり攻撃、というのも無茶苦茶すぎて面白い。どうやらこれは、敵にダメージを与えつつ燃料だけをかっぱらっていく「心臓抜き」という技のようだ。と書くと、なんだか忍術みたいですが。艦隊戦なのに。
ガラスの戦艦の神がかり的な強さを見て、「救世主を見つけた」と直感するミシェル。乗ってるのがどういう輩かもわからないのに、家来たちも巻き込んで超ハイテンションに。
とかやってるうちに、ミシェル艦にずかずか上がりこんで来たクレオと愉快な仲間たち。ミシェルも「せめて玄関から入れ」くらいのツッコミは入れてもよさそうなものを、一直線にクレオの手をとって賛辞と質問の雨あられを浴びせる。武士の一目惚れとは恐ろしいものだ。
が、ミシェルの情熱とは裏腹に、クレオの態度はそっけない。人民軍に興味もなければ、帝国軍もどうでもいい。とりあえずいただけるもんだけいただいたら後は用無しという、救世主どころかどっから見ても完璧な海賊野郎である。
普通ならここで自分の見込み違いと引き下がるところだが、自分の直感を信じるミシェルはあきらめない。一緒に連れて行け、助けたのなら最後まで責任をとれと、これも結構無茶な論理でクレオに迫る。
・・・ここで、クレオの返答は。
「俺は好きなもんしかポケットに入れない主義でね」
ぶう! か、かっこいい!!(笑)
それでも引き下がらず、しまいには連れてかないならここで私を殺せなどと、タチの悪いストーカー女みたいなことを言い出したミシェル。
・・・クレオの返答は。
「風が泣いてるぜ・・・」
ぶふう! なんだそりゃ意味わからん!!
しかしそれはクレオ的には「オッケー」の意を表す言葉だったようで、ミシェルと家来二人は無事ガラスの戦艦への乗艦が叶うこととなったのだった。
一方、ヴェッティサイド。
オネエ言葉が素敵なハゲ貴族・マコネ様は、ミシェルをみすみす取り逃がした咎でヴェッティ様の裁きを受けていた。判決は一も二もなく死刑。まあ目的を果たせなかったんだからしかたないっちゃないのだが、それにしても一度の失敗で即粛清とは、ヴェッティ様なかなかにお厳しい。マコネ様はかなり気に入っていたので、ここでの退場は残念だ。
マコネ様のことなどあっという間に忘れ去り、窓の向こうを眺めつつミシェルへと思いを馳せるヴェッティ様。
「やがて君の屈辱の涙に濡れながら君の全てを征服しよう。そして共に銀河制覇の夢をみよう」
何言い出すんだ怖いなオイ。これはミシェルの性別が男女どちらかで印象は大きく変わってくるが、その執着心と嗜虐性が恐ろしいことはたいして変わりない。ミシェルに対するその執着心は、法王が自分の娘をくれてやる=あんたを正式に皇帝として認めてやるぜというおいしい話を持ってきたのにあっさり袖にしちゃうあたり、かなり根が深そうだ。
まさかミシェル云々より単に女性に興味がない、あっち系の人なのではなかろうな。お小姓をむやみに可愛がってるしと不安になるも、仮面舞踏会では謎の女性と大人の会話を交わしたりもしていたのでそういうわけでもなさそうだ。この女性はいずれ仮面を脱いだ状態で再登場しそうだが、そのままヴェッティ様と禁断の恋に落ちたりするんだろうか。フェルゼン伯爵とマリーアントワネットみたいだ。
あと、どうでもいいけどこの仮面舞踏会、演出がマツケンサンバなみにきらびやかで大変圧巻でした。
場面はガラスの戦艦に戻る。
ミシェルは、クレオ自身の口から彼が王家の血を引いているという衝撃の事実を知らされていた。彼は王家を復興するつもりのようだが、その手段は「勝って勝って勝ちまくる」という非常に頭悪いシンプルなものだった。ここでおそらく、ミシェルの知性が役に立つことになるのだろう。
最後に、クレオは初めてミシェルに自分の名を告げる。ハーモニカをクルクル投げてキャッチする無意味なリアクションつきで、
「俺の名は・・・疾風(かぜ)のクレオだ」
・・・プバファー!!!(笑)
もう駄目だ、カッコよすぎる。ヴェッティ様とは違うベクトルのカリスマ性だこれは。
これでもう、毎週クレオの言動・行動から目を離すことが出来なくなってしまった。最後の最後に、ミシェルの気持ちが少しだけわかった私である。(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会