私は我が目を疑った。

家に帰ってきた私は、私の帰りを待つ嫁たちにすぐ会うためPCに直行しようとしていた。

だがいつもと違う雰囲気が物置部屋。正しくは私と弟の部屋なんですが、そこから何かが違う気がしていつもは全く入らない部屋に踏み込んだ。


そしたらどういうことか・・・・・




部屋が荒らされているではないか!

泥棒か?いやここには金目になる物は無い。まあその泥棒さんがオタクならば宝庫かもしれないが。しかし私が持っているのはごく一般的なものだ。
そんな所にリスクを犯してまで盗ろうなんてする訳がない。
ふと気付いた。
弟の机だけきれいだ。むしろ物が減っている。
答えは出たに等しい。
奴しかいない。そうか・・・・クックックックッカスがテメェに明日の朝日は拝ませねぇ・・・・・

という訳で弟を探したがいない。
当然だ。自転車が無かった、何処かに出かけたのだろう。
そんな逃亡いつまで続くのかな・・・かな?
私は弟の帰りを待つため厨房に入り丁寧に包丁を磨いていた。
そりゃもう1回磨くことに私の憎悪を宿らせるように。
しかしそんな事は無駄だと後に知った。

物置部屋の中心に包丁を握りしめながら正座をし愚弟を待つ。

そしてドアノブが動く。
扉が開いた瞬間チェックメイトだぁぁぁ!と叫びながら包丁を投げるつもりだった。
そう・・・だった。現れたのはママンだったのだ。
そして私は予想外の言葉を聞いた。

「押入れの中整理しておいたし」


・・・・・・・(゜∇゜ ;)えっ


今なんと言った?オシイレノナカセイリシテオイタ???

もうお前には用がないと言わんばかりにママンは去る。
私は即効で押入れを開き驚愕した。

なかった。。。

私が4年間録画していた、ビデオがごっそりと無くなっていたのだ。

それどころか物の位置が勝手に変わっている。

確かに前に比べたら断然きれいに片付いている。
無造作に置かれていた物がキチンと並んでいるのだから。

しかしそんなことはどうでもいい。

私が中学2年から高校2年までに録画してきた、アニメ、映画、のり天、ドラマ、夜美女。その記録が全て消えたのだ。

私はありったけ吠えた。
隣の犬が吠えていたがそれ以上に吠えた。
そしてその思いが爆発したかのように壁を殴りつけた。
手の甲が擦りむけたが、消えた約50本のビデオの悲しみに比べればかわいいものだ。

何故こんなことになったのだろうと、私は考えた。
家にはビデオデッキが無い。無いというより私が破壊したと言っていい。
毎週毎週出し入れしていたのだ。そりゃ年代物のビデオデッキは持たない。なので壊れたとしても、ビデオとDVDが付いている奴を買おうとはだいぶ前から思っていたことだ。
だが、ビデオデッキが壊れてからはPCがあるようになった。
PCの魅力に取り憑かれた私は、ビデオ?なにそれ?おいしいの?てな具合に録画に興味が無くなった。

それでだろう。「ビデオもう見ないと思うし、捨ててもいいよ」

なんて口走ったような気がする。

なんだ、自分が悪いんじゃないか。
私はなんて選択ミスをしてしまったんだど後悔していた。これがエロゲならばバットエンド逝き確定だな。

さよなら。私に2次元の良さを教えてくれたものたちよ。
君たちの事は永遠に忘れないよう努力するよ。



それでも腑に落ちない点がある。
ビデオを捨てるだけならば、押入れだけ片付ければいい。
なのに部屋全体が散らかっている。

その疑問は本人から告白された。

「あ、俺。別の部屋に移動することにした。あんた見たいなキモイ奴と一緒にいると俺まで腐敗するような気がするんだよ」



ピクッ。今なんて言った。


「それと使ってなさそうなの勝手に捨てたし」





      ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
       cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・   
                                             
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      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ  ≦               ヽ
      i.    /          ̄l 7  ≦   , ,ヘ 、           i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/    l イ/l/|/ヽlヘト、      |
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l      |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /     ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
      /`゛i u       ´    ヽ  !      } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ ! 
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 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /         ヽ、 ー         / ゝ
 .! \     `‐、.    `ー;--'´            \   __, ‐'  / / \
  ヽ \     \   /                  ̄ i::::: / /







おまおまおまおまmかおあまおあもあおあまおあもあまおあもあもあも。あも?



私は我を忘れて愚弟の胸倉を掴んだ。
が、しかし愚弟はその腕を掴んで腕を捻ってくれた。

ぎゃぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁーーー

私は叫んだ。あまりの激痛に恥を忘れて叫んだ。

「やめてよね。兄が僕に敵うわけないでしょ」

どっかで聞いた覚えがあるセリフを吐き、私を解放してくれた。


愚弟。いえ立派な弟さんは軽蔑するように私を見下し去った。


もはや、四面楚歌。

私は孤独になった。
もともと孤独ではあったが、改め痛感し泣いた。



泣き続けて私は、思った。
「そうだ。私がいけないんだ。私の愛が足りないからこんな事に」


私は戦う。
この次元に負けない為に、愛する次元たちの為に。
弱い自分を治す為に強くなろうと誓った。