2007年10月03日 @ 07:52PM

僕は男が嫌いだ。
それもホモとか死ぬほど・・・反吐が出るほど嫌いだ。
そんな僕は一人の玩具を気に入っているなんて、自分でも意外で・・・そして愉快で笑ってしまう。

「藍川君」

僕は彼を呼んでみる。
けれど彼は返事をしてくれない。
それもそう。彼は僕の事が嫌いだからね。
そして彼は言葉も心も閉ざしてしまった。

でも僕のせいじゃないよ。
彼が悪いんだ。全て、彼がね・・・・・・


僕は、君のこと好きじゃないよ。むしろ大嫌いだ。
でもなんで君を手元に置くかというと、僕はね・・・退屈してるんだよ。

退屈で退屈で啓寿の持ってる本を全て読んで退屈で死にそうって時に、君と出会った。

運命だと思ったね。

凄く嫌な奴と出会ったな・・・て思ったよ。
最悪な出会いだ。
でもそれは僕だけ。君はそんな事微塵も思ってなかっただろう。

今でも思うよ。なんでこんな奴を啓寿が気に入っているのかってね・・・

でも、もう啓寿は君を見ていない。

「ふふ・・・」

僕は君の事好きじゃないけど、今の君は好きだよ。
皆から疎まれ、嫌われ、堕落していく哀れなゴミ以下の存在の君が、僕は大好きだ。

「ねぇ、藍川君、今どんな気持ち?」
「・・・・・・」
「僕が憎い?」
「・・・・・・」
「僕を殺したい?」
「・・・・・・」

ねぇ、何か喋りなよ。
せっかく僕が嫌々君に話し掛けてるんだからさ。

「・・・・・・」

それでも彼は言葉を発しない。
これじゃただの人形だ。

て、人形なんだけどね。

「藍川君、死にたい?」
「・・・・・・ぁ」


≪死にたい?≫


不思議なことに、その単語だけ口にすると彼は反応するんだ。
凄く、彼はわかりやすい。

滅茶苦茶に犯された時も叫んでいた。

≪俺を殺してくれ≫

てね。


「大丈夫だよ藍川君」

僕は作り笑顔を彼に向けながらそっと今にも壊れそうな華奢な身体を抱きしめた。

一瞬身体がびくりと震える。
それがとても愉快だった。

「僕がいつか君を殺してあげるから」
「・・・・・・」

僕が君を殺す日は、僕が君に飽きた時・・・・・・

「滅茶苦茶に、突き刺して、誰かわからないくらいに弄り殺した後に中の臓器も引きずり出して、高く売ってあげるから」

君の臓器は啓寿の病院へ持っていくよ。
きっと喜ぶと思うよ。
かつて啓寿は君の事が好きだったんだ。さすがに臓器までは汚されてないからきっと啓寿は君の臓器なら愛してくれるよ。

「楽しみだね」

あぁ、早く君が死ぬ姿を見てみたい。
君の臓器はきっと憎たらしい程綺麗な色なんだろうな。


そんな事を思いながら、僕は彼を抱きしめる力を少し強めた。






≪END≫





小説
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