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[ 未分類]2015年01月01日
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 1996年よりオフラインにて書読会という創作小説サークルの活動を行っております。
 社会人を中心とし、まじめな作品を手に取りやすい気軽な冊子として発行していきたいと活動をしております。
 当会ではプロへのサポートはしておりません、ただし、プロになる為の踏み台にしていただく分は全く構いません。

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Up— posted by おいさん @ 05:33AM   Comment[1]  Trackback[0] 
[ 星先ひとで]2009年08月06日
彼女と目が合った。
 春休み、友達はみんな帰省していて遊べない。
 退屈だったから、とりあえず環状線をぐるぐると回ってみる。
 その3周目、高校の時のクラスメイトが乗ってきたんだ。
 タンポポのようにふわりふわりと、でも元気よく笑う子だ。
 3年前の卒業式よりも、キレイな女の子になっていた。

 挨拶もそこそこに、イチカバチカ。
「俺、前からお前のこと好きだったんだ。つきあわねぇ?」
「うん、いいよ。私も昔、君のこといいなぁって思ってたんだ」

 ラッキー。何事も言ってみるものだな。
 退屈な春の午後も、楽しいひとときに変わる。
 そのまま環状線をぐるぐる回る。
 他愛のない話で盛り上がってさ。
 彼女のタンポポのような笑顔に酔いしれていた。

 そして夜になり、何週回ったかも分からなくなった頃。
「じゃ、別れようか」
「え!? 何だよそれ? 昔俺のこと好きだったって言ったじゃん」
 突然の別れ話。あんなに楽しそうに笑顔ふりまいてたくせに。

「だって、今日はエイプリルフールだよ♪」


 まじかよ。してやられた。
 彼女のタンポポのような笑顔は、綿毛のようにふわふわと飛び去っていった。
 ぐるぐると回る退屈な環状線。退屈な春の午後。

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Up— posted by 星先ひとで @ 00:49PM   Comment[0]  Trackback[0] 
[ 高原慧志]2009年08月06日
 目覚めが良かった。俺にとっては年に一度、あるか無いかぐらいの目覚めの良い朝だった。
 そのうえ運も良い。カーテンを開ければ外はいい天気だし、フレンチトーストもハムエッグも綺麗に焼けて、コープのクーポン付き新聞広告も二枚入っている。
 食後のコーヒーも、コーヒーメーカーが入れた割りには思わず呟くほど旨かった。とてもスーパーで買った一番安かったブレンドとは思えないほどに。
「…降水確率は、午前後後を通してゼロパーセント。最高気温も昨日と比べ五度から七度は高く、久しぶりに重いコートから解放されそうです…」
 無意味な微笑みを張り付けたリポーターが伝える。「うぇざーりぽーと」も、楽しそうな今日を予言している。
 さて、と…
 一時限目のドイツ語と二時限目の商法総論。辞書やら資料やら重いテキストが多い講義の準備をしていると、改めて思い立つことがあった。
 今日は気持ちのいい日だ。
 付けっぱなしのテレビのなかでは、相変わらずの笑顔を振りまいて、リポーターが好天を強調している。財布のなかにはおととい入ったばかりのバイト代がある。多少の贅沢には耐えられるだろう。
 気がつくと一人頷いていた。
 デイパックをひっくり返す。独和辞典や六法全書をほっぽりだして、改めて外出準備。
 読みかけの文庫本に、買ってから一度もCDを換えたことのないディスクマン。とりあえずこのふたつをデイパックに突っ込む。
 部屋を見渡してみるが、散らかってるのが手伝っているのか邪魔をしているのか、結局持っていくべき物は最低限の暇つぶしグッズの他にはなかった。
 何となく物足りない。そんななか思いついたことがあった。

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Up— posted by 高原慧志 @ 00:47PM   Comment[0]  Trackback[0] 
[ 稲井真雪]2009年08月06日
 もうそろそろ出てもいいかな。ここはとても暖かくて居心地がいいんだけど、最近ちょっと窮屈になってきたんだ。前みたいに手や足を伸ばしたりできないし、頭を動かそうにもかっちり押さえ込まれて身動きが取れない。とにかく少し前まではゆったり泳げていたのに、今ではちょっと向きをかえるだけでもかなりしんどい。
 それにそろそろ外の景色を見てみたくなってきたんだ。前は「気持ちよくてサイコー。一生ここにいたいね」なんて思ってたけど、ずいぶん長い間ここにいると近頃だいぶ飽きてきた。毎日毎日景色に変化はなくて、まあ少し明るくなったり暗くなったりするくらい。それに引き換え外からはいつもいろんな音や人の話し声が聞こえてきて、なんだか楽しそうだ。笑い声が聞こえてくると「何だよ、僕にも見せてくれよ」って思っちゃうし、変な物音がするとどきどきして耳を澄ましてしまう。ほんと、よく聞こえるんだよ。でもその正体がなんだかわからないから、いつも一人で寂しい思いをしてしまう。
 そして何より、自分の力を試してみたいんだ。長い時間をかけて僕はここまで大きくなった。いつの頃からか耳が聞こえるようになったし、目も見えるようになったよ。最近はおしっこだってしちゃうし、指しゃぶりにハマッてる。結構いろんなことができるようになったと自分では思ってるんだけど、それが実際どのくらい通用するのか、実はよくわからない。だからそれを外でやってみたいんだ。そして外の人たちに見てもらいたい。そろそろいいかな、と思うんだよ。
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Up— posted by 稲井真雪 @ 00:41PM   Comment[2]  Trackback[0] 
[ 蓮弌]2009年08月06日
時刻は午前零時。けれど、街に真夜中なんて関係ない。ネオンの輝く通りを人々は流れるまま行き交う。酒臭く淀んだ大気を泳ぐ群れ。私もその中の一人だ。
 おねえさん、遊ばない? 時折酔っ払いがまとわりつくが、私は知らぬふりをしてやり過ごす。女が一人きりで歩いて何が悪いの。 涼子は、強いからな。
そこがリッちゃんらしいところよ。わたし、好きだな。
 遼司と美香の言葉が浮かんだ。
 二人から結婚の話を告げられたのは二時間ほど前。遼司の口許から立ち昇るセブンスターの紫煙と、彼に寄り添う美香のすまなそうな表情は今も頭に残っている。
「……おめでとう」
 バーのカウンターで彼らに返した台詞だ。素っ気ない私の返事を、二人はどう受け止めただろう。
 いつもより多く飲んだはずなのに酔いはまったくない。それとも、自分でそう思っているだけか。裏通りへ進み、路地を通り抜け、私は家路に向かう。と、人けの無い道に出たところで歩みを止めた。
 右手の雑居ビルの奥に、見慣れない店がある。
 今にも崩れそうな、と形容したくなる木造の平屋で、小さなショーウィンドー越しに淡い光が漏れている。店はまだ開いているらしい。近寄って覗いてみると、陳列されている書画や陶磁器が目に付いた。深夜営業の骨董屋……こんなところに? 好奇心に掻き立てられ、私は古めかしい扉を薄く開けた。
 外から見た以上に、店内は狭い。仄暗い照明に埃をかぶった陳列品。掛け軸に能面、刀剣……。

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Up— posted by 蓮弌 @ 00:36PM   Comment[0]  Trackback[0] 
[]2009年08月06日
また…
この季節が来る―

あの日 あなたへの想いと供に
私が 私の想いと供に 刻を止めた季節―

桜の舞い散る姿を見つめ
あの頃の痛みと
手ひどい裏切りの傷に
また 涙を流す

私の恋心は封印されたまま
あなたを待ちわびて 待ちわびて…
そして 私の桜は永遠の眠りにつき
もう 蕾さえもつける事はない…

もう2度と 誰も愛さないように
誰かの為に 美しく装う事などないように…

一時の魔力
一時の夢…

花と供に散った私の恋心…

もう2度と 純粋なあの頃に戻る事などないのだけれど

それでもまだ焦がれている…

もう1度咲き誇る事に―
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Up— posted by 涼 @ 00:32PM   Comment[0]  Trackback[0] 
[ 王巳叶依]2009年08月06日
「うっわースゴーイ!」
 私は思わず歓喜の声をあげた。
 なんと、私は今地上五百メートルの所にいるのだ。
 〃いる〃と言うよりは〃浮いている〃の方が正しいのかな。
 どっちにしても、とにかく爽快!
 気持ちいいのなんの。
 人の姿なんてゴマよゴマ。すっごくちっちゃいのよね。
 いやーおもしろいなー。
 へっへっへーあのゴマちゃん達には味わえないのだ。
 そう思うとよけいに爽快だね!
 何せ私は死んでるんだしねー。
 そう、死んでんだよ。
 私。しかも、自殺だよ。自殺。

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Up— posted by 王巳叶依 @ 00:21AM   Comment[0]  Trackback[0] 

 
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