ちょっと久しぶりの劇場鑑賞です。 今年の正月映画はロクなのがないようです。 で、久しぶりに選んだ映画が何故これになったのかは少し後に書いてます。
パンブレットは600円だった。
最近の映画のパンフレットはとにかく高い。 1000円を超えるものさえあるから、これは安いほうだ。
ボクは誌面のデザインや印刷関係の仕事をしてるいるせいもあってよく感じるのだけど、 近頃のパンフレットは紙質やレイアウトに凝って、内容はスカスカだったりして、 観客としては映画のシーンの写真が多ければ多いほどうれしいのですが、 たいていページに1枚だとか、見開きで大きな写真が1枚だけとか味気ないものが主流だ。
これのパンフレットもデザインもオーソドックス、写真もページ1枚、 もしくは見開きでドッカと大きな写真が掲載されて、 その穴埋めで文字を羅列しているようなシロモノで、 値段が割と安目なのが救いなだけのものだ。
手抜きとしか思えないんだよね。
で、映画のほうは充実してるかというとだいたい想像通りの出来で、 突出してる部分もないけどそんなに悪くもないといった感じ。
ウィル・スミスが主演ということで、もっとヒロイックでコミカルなアクションものかと思ってたら 案外オーソドックスでシリアスな役所なので安心して観れました。 イロイロと描き込みが足りなく感じる部分は多いのですが、 舞台が無人の大都市の景観というところが実にアメリカ的なのでした。 こういう国や諸機関の援助がないと撮影できないシーンを普通に撮れてしまうのがアメリカ映画のすごいところ。 意外と金かかってる。
もっとくだらない内容を想像していたのですが、 ドラマ主体のいたってマトモな内容で、 展開も割とゆったり目なのが逆に新鮮でした。
そもそも人のいなくなった街が舞台の話は面白い。 その面白さの要素としては“孤独”と“自我の解放と自由”がある。 要するに好き勝手出来るっていう。 この作品でも主人公は冒頭からマシンガン片手にスポーツカーで街中を猛スピードで駆け抜ける(でもこの作品ではせいぜい軍用ジェットの翼の上でゴルフしたり、ビデオショップでレンタルするついでにマネキン相手におしゃべりしたりするくらいですが・・・)。
そもそも「ゾンビ(DAWN OF THE DEAD)」って映画がなんであんなに面白いかっていうと、 やっぱり“物にあふれたショッピングセンターや街で好き放題できる”ことにある。 つまり誰でも一度はやってみたい“店の商品使い放題”“崩壊後の街の探検”を視覚化してるところにあるんですね。 男の子は特にそういうの夢見ちゃうわけですよ。
多くの人が言っているように 後半の展開が性急すぎていまひとつノリきれないのですが、 スリルもあり、愛犬の名演もあって結構見応えのある作品です。 でも残念なことに、最近のモンスターものやホラー映画の流行なのか、 ウィルス感染によってモンスター化した人間達が 例によって耳障りな高音の奇声でわめき立てて飛び跳ねるので、 “醸し出すような恐怖”が欲しいボクにはどうしても安っぽく感じてしまいます。 なんでこういうところだけリアルさを無視しちゃうのかな? それに劇中にやたらと耳障りな音が多すぎる。 ボクは音でビックリさせるホラーものは嫌いなんです。
ちなみにこの作品の原作はリチャード・マチスンの「地球最後の男」で、 ボクが中学の時にむさぼるように読んだ本の中の1冊です。 その頃SFものの小説で右も左も分からない中から選んだ本が レイ・ブラッドベリ「刺青の男」、アーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅」、 そしてこのリチャード・マチスン「地球最後の男」でした。 (特にブラッドベリはものすごく影響の受けた作家でした) だから例え出来がカスだと分かったとしてもやっぱり観てしまうわけですよ。
今作は3度目の映画化で、 1作目はビンセント・プライス、2作目はチャールトン・ヘストン主演でした。 原作では夜に徘徊し昼は闇で眠る吸血鬼達を主人公が退治していく話で、 後半は“人間と吸血鬼のあいのこ”であるヒロインの裏切りによって破滅していくというひとひねりある話でした。
で、今作のキモに愛犬の存在があるのですが、 どうせなら最後までそれで引っ張っていってもよかったのに。 キャンペーンアイテムがワンちゃんの携帯ストラップになるくらいに。 あのシーンは切ないのは切ないけど、ちょっとタメが足りなかった。 でもあのワンちゃんはすごくよかったよねぇ。
ボク、ネコ派なんだけどね。
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— posted by take317 @ 00:38AM
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